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160話 ステージⅣ

last update Date de publication: 2026-06-23 07:00:54

管理者がPCのキーボードを叩きながら呟く。

「新田豊……新田豊……」

そして何かを見つけ出したのか言う。

「あ、あった……ありましたね」

そう言って管理者が見せてくれた映像。そこに映されていたのは派手な外見、ガラの悪い男。

「ほんの数日前にこの新田豊が聖カトリーナに来てたんですよ。看護師の女性にしつこく言い寄っていましてね。警備員が呼ばれてうちが対応しました」

画像に映っている新田豊という男……少し痩せているだろうか。

「どうしてこの新田豊はうちに?」

湊がそう聞く。管理者が苦笑する。

「それに関しては病棟の方で調べて貰わないと」

そう言われて三人で顔を見合せる。

セキュリティー管理棟を出て、病棟の方へ向かう。

「新田豊は何で聖カトリーナに出入りしていたのかしら」

私

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    「何か物音は聞こえなかったか?」湊が看護師に聞く。看護師たちはみな揃って、首を振る。「監視カメラの映像をチェックしよう」遼大がそう言う。「そうね、その方が早そうだわ」私がそう言うと湊が頷く。「一応、このまま病室の方は証拠保全の意味も含めて、誰も立ち入らないようにしておこう」湊はそう言って看護師たちに言う。「このまま誰も病室には入らないよう、手配してくれ」◇◇◇私と遼大、湊の三人で深夜の病棟を出て、セキュリティー棟へ行き、監視カメラの映像を確認する。時間を遡っても、愛沢くるみの居た病室の廊下には、異常は見られない。誰も歩かず、静かなものだった。「何も映ってない……」そう呟きながら湊が考え込む。「もう一度、もう少し時間を遡って流してくれ」遼大がそう言うと、監視カメラの映像がもう一度流される。映像を注意深く見る。一瞬だけ、監視カメラの映像が乱れる。私と遼大はそれを見て、顔を見合わせる。「差し替え……」私がそう言うと遼大も頷く。「有り得る話だな」そう言って溜息をつき、腕を組む。「考え得る経路、全部の監視カメラの映像をチェックしましょう」湊が遼大にそう言う。「あぁ、徹底的に映像をチェックした方が良いだろうな」遼大がそう言う。◇◇◇私たちはそのまま、あらゆる可能性を考えて、あらゆる経路の監視カメラの映像をチェックした。その中で一つだけ、映像の片隅に動く何かを見つける。「ねぇ、これ……」私がそう言うと、遼大が覗き込む。「ちょっと待ってくれ……ここをズームして」遼大が映像を指差し、指示を出す。映像がズームする。そこに映っていたのは。大きなリネン回収用のカートを押す男性二人組。パッと見、清掃業者のような制服を着ているけれど。「こんな深夜帯に回収をする業者なんて見た事無いわね」私がそう言うと遼大が頷く。「あぁ、有り得ない」見つけた映像は病棟の最東端、愛沢くるみが入院していたあの部屋に近い。そして。「エレベーターに乗ったな」遼大がそう言いながら、今度はそのエレベーターの映像を出すよう、指示をする。セキュリティー棟の人が映像を切り替えてくれる。映像がエレベーター内のものに切り替わる。日時を指定すると、現れた映像には、大きなリネン回収用のカートを押す清掃員の格好をした男性二人。リネン回収用のカートの中はシーツで

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